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ビジネス書のレビュー

僕らが毎日やっている最強の読み方

このブログ最初の紹介ということで、おすすめの一冊を選びました。

僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

東洋経済

2016年12月29日 第1刷発行

 

ジャーナリスト 池上 彰さんと作家の佐藤 優さんが、日頃どうやって情報を収集しているかを対話形式で紹介しています。

 

お互いの読み方を共有しながら、気になる部分は質問しあうという流れで全体が構成されています。

 

また、お二人が購読されている新聞や雑誌、チェックしているニュースサイトまで全て実名で(サイトはアドレス付きで)紹介されています。

 

私は電車の中で読んだのですが、国内サイトはすぐさまチェックして回りました。このリストだけでもかなりの価値があるでしょう。

 

アナログ派とデジタル派でケンカしない二人

印象的なのは池上さんはゴリゴリのアナログ派であるのに対し、佐藤さんは新聞すら電子書籍を活用されています。

 

面白いのは新聞記事の整理術。

 

「思考の整理学(ちくま文庫)」という本でも似た方法が書いてあるのですが、まず気になる部分を破ります。

次に寝かせます。

しばらくして読み直し、重要と思えばファイリングしていくのですが、ここからアナログとデジタルで分かれます。

 

池上さん(アナログ派)は似た内容ごとにクリアファイルに入れて、増えてきたらさらにジャンルを細分化。

 

佐藤さん(デジタル派)はスキャンしてエバーノートに。

 

こうなると池上さんはアンチデジタルかと思いきや、中盤で次のようにおっしゃられています。

 

SNSのメリットは、インプットよりアウトプットにあると私は思っています。きちんと読み手を意識して、自分が得た情報を整理して書く。そうやってアウトプットすることで、知識は自分のものになっていきます。それに、アウトプットを意識してインプットするほうが効率も上がっていくはずです。』

 

決してデジタルを否定されているわけではなく、ツールとして活用する方法をしっかり紹介されています。

 

情報を得るモチベーションが高まる一冊

入門書の選び方、読む時間の作り方、おすすめ英単語教材。

内容は多岐にわたりますが、読み進めるごとに「次は何を読もう」と楽しくなってきます。

 

「ビジネス書なんて似た内容ばっかりじゃん」と思っている人におすすめしたいです。